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<< Sustainable Networking/ネットワーキング >>
韓国「自然エネルギーと平和・国際会議」へ参加
(大林ミカ、ISEP副所長)

8月19から20日にかけて、韓国ソウルで主催された「自然エネルギーと平和・国
際会議」へ参加した。この会議は、韓国UNESCOと韓国最大の環境NGO・環境運動
連合のエネルギーの研究機関であるCenter for Energy Alternativeが主催した
ものである。

もともとこの国際会議は、朝鮮半島の平和的な安定化のために、 日本や韓国な
どが主な資金拠出国となっているKEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)が朝鮮民
主主義人民共和国(以降、北朝鮮)に建設している原子力ではなく、自然エネル
ギーの促進を行うべきであるという考えから、北朝鮮からの関係者を招聘して中
国などでの開催も視野に入れて計画されていた。今回は残念ながら北朝鮮からの
参加は実現されなかったが、会議は、東アジアの自然エネルギー政策を俯瞰で
き、また、次の機会に向けて北朝鮮への具体的な取り組みも提案される充実した
内容となっていた。

スピーカーは、モンゴル・インドから各1名、ドイツ・中国各2名、日本から大林
を含む3名、韓国から4名で、二日間とも、多くの政府関係者を含む約100人の聴
衆があった。

印象に残ったのは、中国からNGOとして参加した、北朝鮮にエコ・ヴィレッジ建
設を行っているコジマ・ウェイン・リュウ氏の発表である。日本ではとかく偏見
を伴って語られがちな北朝鮮の人々の素朴な素顔についての紹介があったうえ
で、無農薬農業を主体とした実験村の様子が報告されたのだが、このような草の
根の支援こそ、NGOにしかできない国家を超えた協力たり得るのだろう。会議で
は、実験村に自然エネルギー設備を設置しようという具体案が韓国NGO側から浮
上し、公的ルートも交えてプロジェクトが進展する可能性も伺えた。しかし、一
方の「当事国」である日本では、政策提案レベルにおいても環境の観点からの支
援をかの国に行う状況には未だ至っていない。国内の政治状況の難しさを勘案し
たとしても、KEDOの問題については、かつてアメリカのノーチラス研究所が行っ
た簡単なエネルギー供給分析程度の協力と発言は、最低限必要とされているよう
に感じた。

中国の国立自然エネルギー開発研究所から参加したガオ・ヒュー氏、モンゴルで
自然エネルギー普及を行っているバダーチ・メンドベイヤー氏など、それぞれの
国の政策の状況が、非常に良く整理されている発表も印象的だった。

特に、NGOが主催する国際会議では、優秀な研究者たちや本当の意味での「草の
根」で活動する人々との出会いがあるが、今回の会議参加の大きな収穫に、その
ようなネットワーキングの拡大がある。しかし、一番大きな収穫は、個人的に
は、韓国のエネルギー関連の環境運動とのつながりは深く、10年以上に及ぶ。今
回は、自らの役割も含めて、ISEPとして、日本と共通部分の多い韓国のエネル
ギー政策を今後どう転換していけるのか、改めて考えさせられる機会を得たこと
である。ISEPの抱えるアジアのネットワーク:SPENAの活動も再考しつつ、ドイ
ツ・自然エネルギー2004国際会議のフォローアップの仕組みなどを利用しなが
ら、一段階上の協力体制を築くことを考えたい。

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