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2. 寄稿

太陽電池の高い経済性
関西学院大学大学院総合政策研究科客員教授/ISEP理事 
山藤 泰

ロッキーマウンテン研究所を率いるエモリー・ロビンスが、彼の編著である
「Small is Profitable」という質量ともに大きな著作で、省エネルギーやデ
マンドサイド・マネジメントも含めた分散型エネルギー源には、207の経済
的、社会的メリットがあると主張している。その中で、一般に高い高いと言わ
れている太陽電池が、これを系統の一部に組み込んで経済計算すると、非常な
経済性を発揮するという論を、具体例を示しながら説明しているので、若干紹
介してみたい。

太陽電池は、日中のピーク時に発電するので、電力会社の高いピーク対応発電
設備の容量を引き下げることができるというメリットは当然入っている。しか
し、この外に、これが系統に繋がっている場合、発電所からこの太陽電池設備
までの送配電システムの負荷がその容量分だけ下がるために、その間の送電ロ
スを抑制できる。もしこの系統の負荷が容量一杯に近くなっているとすれば、
容量を増やすための設備投資を削減する、あるいは、繰り延べすることがで
き、電力会社はその資本コストを引き下げることができる。また、系統の電流
が下がるために、変圧器の温度が下がり、それだけ変圧器の効率が上がること
になり、回避できる電力損失の量はさらに大きくなるとする。発電所からこの
太陽電池までの距離が離れていればいるほど、この損失削減効果は大きくな
る。

また、面白い指摘もしている。太陽電池はインバーターを経由して系統に接続
されている。このインバーターに、系統に流れている無効電力を打ち消すよう
な作動をさせることができるそうだ。無効電力を供給しても、電気メーターは
回らないために、発電費用はかかるのに料金として請求できない電力会社は、
無効電力の比率を下げるよう努力し、投資しているが、インバーターによる無
効電力削減が普及すれば、この投資を抑制することができるし、収入増加要因
にもなる。

このようなメリットには、電力会社の収益性を高める効果につながるものが多
く、太陽光発電の普及に電力会社が補助金を出してもいいのではないかと思う
ようになっている。

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