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インターンシップを経て
(山口日出夏、デラウェア大学環境エネルギー政策研究所博士課程後期)

環境エネルギー政策研究所でインターンを行ってから早2年が過ぎた。インター
ンシップでは研究所での活動を手伝う傍ら、日本でのエネルギー関連専門家の
方々にお話を伺い自分の研究論文のテーマの焦点を探った。

現在も、その頃から籍を置いているアメリカのデラウェア大学の環境エネルギー
政策研究所 - Center for Energy and Environmental Policy(CEEP:
http://ceep.udel.edu/ceep.html)に所属しており、この秋から博士課程後期4
年目となる。研究テーマは「途上国の持続可能な発展のためのエネルギー政策」
であり、日本の政府開発援助(ODA)に焦点をあてて持続可能なエネルギー政策
とは何かを探っている。

現在のエネルギー分野におけるODA支援は大型ダムや石炭火力発電所などの大型
・中央集権型なエネルギーシステムの構築に多くを頼っている。こういった支援
は遠隔地に住む貧困層にはなかなか届きにくいばかりでなく、彼らの生活基盤で
ある土地を奪い、生活の糧である環境を破壊しやすい。そのためODA支援によっ
て援助どころか窮地に追いやられる住民が後を絶たない。インドネシアのサンロ
ケダムなどが好例であろう。私はそれらの社会的、文化的、環境的に問題点の多
いODAのエネルギー関連支援を批判し、代替策として太陽光、風力、バイオマス
や小水力などの再生可能エネルギーを利用した独立電源システムの普及・支援を
推奨したいと考えている。これらのシステムは援助を最も必要とする社会的弱者
に社会的、環境的にダメージを与えることなく電灯などのエネルギー・サービス
を提供することを可能にするばかりでなく、雇用や教育の機会の増加、従来のエ
ネルギー使用に起因する室内空気汚染による健康障害の低減、女性の燃料収集に
かかる負担の軽減などによる住人のエンパワメント(empowerment)の可能性を
も秘めている。

この研究に関連する仕事として、私は昨年から、ブルームーン財団の協力を得て
進められているCEEPのプロジェクトの1つである中国の地方部で盛んなバイオマ
スによるエネルギーシステムの実態を調査するプロジェクトに関わっている。昨
年の夏にはその調査のために中国の遼寧省と内モンゴルを訪ねた。現在はそのシ
ステムの経済性などを解析中で、将来的にはモデル化してインドなどの他の国に
も応用できないかその可能性を探っているところである。また今年の冬にはワシ
ントンDCに本部におくシンクタンク・Institute for Policy Studies(IPS:
http://www.ips-dc.org/)のプロジェクトであるSustainable Economy and
Energy Network(SEEN:http://www.seen.org/)でインターンシップを行い、途
上国に対するエネルギー支援の環境へのダメージを数値化するプロジェクトに関
わった。

ISEPでのインターン活動は現在の研究内容に深みを与えてくれ、そのときに学ん
だ環境エネルギー政策事情の知識は現在の研究活動に非常にプラスになってい
る。そして何よりも、理想に燃えて走り回るエネルギッシュな所員の方たちとの
出会いは私にこの分野に進んでいくことへの自信と希望を与えてくれた。ISEPで
インタ-ンシップを経験できたことをとても誇りに思っている。

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