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直接処分と再処理コスト比較:スティーブ・フェッター教授来日
(竹村英明、ISEP研究員)

米国メリーランド大学のスティーブ・フェッター教授が、日本弁護士連合会の招
きで来日し、5月末から6月はじめにかけて国内各地で講演を行った。同教授は、
原子力発電所の使用済み燃料の後処理に関して、核燃料サイクルと直接処分との
比較研究を行ったハーバード大学の共同研究チームの一員である。ISEPは、日弁
連からの依頼で、同教授の一連の講演の事前調整や来日時の対応を行った。
フェッター教授は、5月30日に青森県で日弁連主催の市民集会での講演を皮切り
に、31日に福島県主催のエネルギー政策検討会、6月1日に原子力委員会のご意見
を聞く会、同夜に市民集会、2日は自民党の国会議員有志の勉強会、3日には民主
党国会議員有志の勉強会と続き、その間をぬって、マスコミ8社からの取材を受
けるという多忙な日程であった。同教授が紹介したハーバード大学との共同研究
は、昨年12月に発表されたもので、ウラン価格が相当上昇しないと、MOX燃料の
経済性は生じないが、ウラン価格が上昇すれば、ウランの可採埋蔵量も上昇し、
100年以上ウランが枯渇することはない。したがって、使用済み燃料を再処理し
てMOXで利用するという選択は、現在も将来も無意味である、というものだ。研
究では、再処理に有利な数値を使っても、直接処分の方が有利と出ているほか、
コスト以外にも核拡散や安定供給などの面から見ても、直接処分が有利であると
の結論に達している。同教授の明快な論旨に対して、原子力委員会は何も有効な
反論や質問もできなかった。核燃料サイクル路線の見直し議論が真最中のいま、
絶好の機会での来日講演となった。

マシュー・バン、スティーブ・フェッター、ジョン・ホールドレン、ボブ・バン
・デル・ズワンによる研究論文”は:The Economics of Reprocessing vs.
Direct Disposal of Spent Nuclear Fuel”
http://bcsia.ksg.harvard.edu/publication.cfm?program=STPP&ctype=book&item_id=351&gma=27,27

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