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3.ベルリン環境祭報告(笹川桃代、ISEP研究員)

6月4日にボンで閉幕した「自然エネルギー2004国際会議」から2日後、ベルリン
ではUMWELTFESTIVAL 2004(環境祭2004)が開催された。

環境祭は、ドイツの環境NGO GRUNE LIGA(緑の同盟)が毎年この時期にベルリ
ンのブランデンブルグ門から東に伸びる大通り(ウンターデンリンデン)で開催
するもので、ブランデンブルグ門前の広場に設置された特設ステージと、フリー
ドリヒ通りまでの500メートルのウンターデンリンデンに軒を連ねる様々な環境
NGOの展示場やオーガニックフードの出店などに、例年10万人以上の来場者がに
ぎわう。

9回目を迎える今年の環境祭のテーマは、もちろんボン会議にちなんで「自然エ
ネルギー」。主催者に野外ステージのスピーカーとして大林副所長が招かれた経
緯から、大林と筆者(笹川)はボンからベルリンへと向かった。 

環境祭がどのようなものが想像できていなかった私たちは、現地ではじめて渡さ
れた野外ステージのプログラムを見て驚いた。自然エネルギー2004国際会議の主
催者であり、共同議長であった環境大臣トリティンがゲストスピーカーとしてこ
こにも登場する予定となっていたのだった。つまり、大林はトリティンと肩を並
べる形で講演者としてエントリーされていたということであり、それは非常に日
本のNGOとして誇らしかった(個人的に・・)。

まず、午後1時過ぎからトリティンが登場。緑のポロシャツにジージャン、チノ
パンという非常にラフな姿で、周囲の一般の人と非常に気さくに会話を楽しんで
いる。見る限り、スーツ姿のお付の人々など連れている様子もなく、個人的に自
転車に乗ってやってきたかのような風体だった。そうした中で、大林も自然エネ
ルギー2004国際会議の成果について彼にいくつかの質問をすることができた(詳
細は大林報告を参照)。

当の大林のスピーチは午後4時頃からで、司会者からのインタビュー形式で英独
通訳を介して行われ、日本の市民社会(非政府、非業界)からボン会議に参加し
た唯一の会議代表(Delegate)として質問を受けた(他の日本NGOからの参加者
は、DELEGATEでなくOBSERVERとしての参加者だった)。質問は、主に日本とドイ
ツのエネルギー政策の違いについて。ドイツと日本の違いは、自然エネルギー普
及に対する政府の姿勢であり、その普及方策の違い(固定価格買い取り制とRPS
制度)であるとし、さらに日本では2010年に新エネ供給目標が全電力の1.35%と
いう非常に低いものであると、問題点を指摘した。

環境祭の参加を通じて非常に印象に残ったのは、こうした野外ステージでの個別
の講演云々というよりも、環境祭全体の雰囲気である。日本であれば、「環境マ
ニア」の人しか関心をもたないであろうテーマや展示内容のフェスティバルに、
広範な一般の人が家族連れなどで楽しい週末の過ごし方として気楽に参加してい
る。今年の参加者は約20万人。ベルリン中心にある大通りを通行止めにして、一
NGOがこのような環境に関するお祭りを実施できることと、そこに多数の一般参
加者を集めているという事実が私にとって大きな驚きであり、こうしたところに
ドイツの環境先進国たる部分を垣間見た。

**追伸:
まったくの偶然で、主催である環境NGO「Grune Liga」が本メールマガジンでも
執筆を担当してくれた逢沢澄香さん(京都女子大学元飯田ゼミ生、現在ドイツ留
学中)の現在インターン先であることが判明。彼女が急遽現地スタッフとして非
常に丁寧に様々に骨を折って対応してくれました。大変感謝しています、ありが
とうございました。

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