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2. 会議三日目:「今やらないならいつやるのか?今しかない」
会議の成果が弱まることにNGOは危機感を持つ。(大林ミカ、ISEP副所長)

会議も三日目となり、いよいよ4日だけを残すことになった。

閣僚級会議が始まるので、セキュリティーが厳しくなるのは仕方ないが、今まで
有料だった会場内のレストランが無料になったのには驚いた。

本会議ではシュレーダー首相の開会の辞に始まった。さまざまな国からの報告が
あり、その後、今まで二日間行われた会議の報告が大臣たちに行われた。MSD、
国会議員会合などの報告である。国会議員会合の報告では昨日も書いた宣言文が
紹介されたが、自然エネルギーの促進のための大変肯定的な中身は、NGOのなか
でも評価が高い。

午後には、まず、3つのラウンドテーブルが行われた。しかし、わたしたちNGOは
「政治宣言」、「国際行動プログラム」、「政策提言」の文書で、特に政治宣言
の文書が弱められつつあること、また「国際行動プログラム」でも、本当に国際
行動プログラムの名に値する取り組みが少ないことなどの問題を大きく懸念し、
主にそのロビーに向けての活動を行っていた。

まさにそれら会議の成果を議論するセッションは夕方の5時から始められ、さま
ざまな国が発言を行った。特に、昨日書いたように、午前のブラジルのエネル
ギー大臣のコメントは、大型水力発電を強力に支持するものだったが、それに続
くように、午後は、インドや中国など各国から大型水力の推進を強調する発言が
出された。拍手も起こっていたが、むしろ、何らかの大型水力を排除する文言が
入らなければ(つまりは現時点のドラフト)のまま行くのであればよいというサ
ポートであって、連合を組み、何らかの意図を持って交渉をブロックしようとし
ているものではないようだ。

EUからは何らかの強い具体的数値目標が必要なことが語られた。しかし、やは
り、午後に議論されているドラフト3の「政治宣言」は、ヨハネスブルグから世
界がどれだけ進歩しているのかを考えるとき充分ではない。また、ファイナンス
の面でも、タイムフレームを伴った具体的な目標数値が盛り込まれていないこと
など、各国の約束は充分ではない。また、特に、先進工業各国の発言を聞いてい
ると、自然エネルギーが経済的に意味を持って促進されるのは前向きなサインに
違いはないが、途上国の視点からすると、途上国が新しい市場対象として見られ
ているのみといったような内容の発言もあった。ヨハネスでは、自然エネルギー
促進の目的として貧困の克服が大きな要素を占めていたのである。さらに、今回
の会議の成果をどうフォローしていくのか、単なる宣言などの紙ではない、具体
的な行動が求められている(日本の環境NGOから日本政府への視点は、大林がド
ラフティングした日本政府への提案書を今号に掲載)。

ただ、自然エネルギーの促進を推進するもの、妨害するもの、2つの側面からの
発言があったが、特に印象的だったのは、それらをすべて受けての最後のハイデ
マンリー・ウィエオレック-ズエル経済協力開発相の言葉だった。「今やらない
ならいつやるのか、今しかない」と強調する彼女の言葉は、多くの人の胸に届い
ただろう。

その後には、大きなレセプションがドイツ政府の主宰で開催され、8:30から
12:30近くまで大変盛会だったようだ。日本政府の交渉などと重なって参加でき
なくて残念だったが、参加者間では、かなりのロビーがあり、特にNGOは活発に
動き、成果を得たようだ。

また、もう一つの「国際行動プログラム」で、日本が2010年までに12.2TWh、
1.35%のRPS目標を持つことを入れようとしていることに関して、何度かのコンタ
クトがあり、本当にこれでいいのかどうか逆に聞かれてしまった。日本政府のス
タンスとしては、すでに総合エネ調で定められた数値であり、何らかの日本の貢
献を記すべき時に入れざるを得ないといったところだろうが、やはり他の国に比
べて非常に低い目標値などが目立つものになるのだろう。

後一日の会議でどのような成果がだされるのか、今の時点ではこれ以上悪くなっ
ても良くはなりそうにないが、少なくともこの会議によって自然エネルギーのプ
レゼンスは高まったと考えたい。

<< 6月3日(木)本会議プログラム >>
テーマ:【閣僚会合】

(9:00-12:00)本会議A 開会挨拶、基調講演
(14:30-16:30)閣僚円卓会合
 A 自然エネルギー市場の促進政策
 B 自然エネルギーへの投融資オプション
 C 研究開発、制度、能力育成・開発
(17:00-20:00)本会議B 会議成果へ向けた議論

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