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1.『原子力妄想』から醒め、
            自然エネルギーによる『第3の産業革命』を目指せ
       飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)

 『ビル・ゲイツが東芝と組んで「夢の原子炉」を開発』というスクープ記事
を見て、「やはり原子力ルネッサンスはホンモノだ」と勘違いした人も多いので
はないか。ウィンドウズであれほど成功したゲイツ氏の取り組みなのだから、
それも無理はない。
 しかしこれは、「上から目線」で物事を見る人たちの典型的な「間違い」で、
いかにゲイツ氏といえども、およそ実現性はない。「RE<C」(自然エネルギ
ーを石炭よりも安くする)という目標を掲げて、分散型の自然エネルギー普及
を目指すグーグルを見習った方がいいだろう。
 本稿では、そうした原子力妄想の事実と、『第3の産業革命』として期待され
る自然エネルギーの現実を明らかにする。

■原子力で上滑りする「政治主導」
 ゲイツ氏の場合は、「金持ちの道楽」と笑って済ますことができるが、国家戦
略の場合はそうはいかない。
 民主党の政権交代前のマニフェストでは、原子力に関する記述はせいぜい安
全規制の一元化など「控えめな」書きぶりだった。ところが、2009年末に
アラブ首長国連邦(UAE)への原発輸出競争で韓国に破れ、ベトナムではロ
シアに破れたことで、自尊心と偏狭なナショナリズムが刺激されたのか、「官民
一体のオールジャパン体制による原発輸出」へと一気に突き進んできた。挙げ
句の果てに、オバマ大統領の主導による「核兵器廃絶サミット」が開催された
直後のタイミングで、核不拡散条約(NPT)に加盟していないインドと、原
発輸出の二国間協定の協議を始めるなど、NPT崩れ壊を招きかねない振る舞
いだ。
 このように、いったんコトがあると一気に上滑りするのが、新政権の「政治
主導」の悪い癖だ。知性と理性に裏付けられた冷静な検証がないためであろう。
本件も、いわゆる原発是非論とは無関係に考えても、そもそも現実性がない上
に、無理に進めると大きなリスクが予見される。

(続きは「日本の論点2011」に掲載されています)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784165031000

        飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)
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