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9. <<特別寄稿2>> ロメオとジュリエット
(長谷川公一、環境社会学者、みやぎ環境とくらしネットワーク理事)

男性用にはRomeo、女性用のドアにはJulia。おしゃれですね。ISEP組と私が宿泊
しているホテルに隣接するイタリア料理店のトイレのサインです。

ちなみに私たちの滞在するボン郊外のゴーデスベルク(Bad Godesberg)が歴史
の舞台に登場するのは、1959年にドイツ社会民主党(SPD)が採択した「ゴーデ
スベルク綱領」においてです。この綱領の採択によって、ドイツ社会民主党はマ
ルクス主義政党から「国民政党」に脱却し、1969年にブラント首相による戦後初
の社民党政権が誕生しました。この69年から82年までの社民党政権が、昨日の
ニュースレターにも記したようなドイツの「権威主義の克服」、NGO・市民社会
の勃興につながったのです。戦後の万年保守政権を打倒する大きな転機となった
のが、われらが宿のあるゴーデスベルクです。

村山政権が日本社会党の「自壊」に終わったこととの大きな落差を痛感せずには
おれません。日本では社会民主主義勢力も国会では「空前の灯火」です。保守の
強さというよりも、政治勢力としてのリベラルが弱すぎるところに、日本の悲劇
はあるのです。

例えば巻原発を止めた巻町の住民投票が実施されたのは1996年8月4日です。町議
会の22議席のうち、明確な原発反対はせいぜい2議席という長年の草の根保守支
配の状況から劇的に変わるのは、1995年4月の町議選でした。93年7月の自民党分
裂・細川政権誕生から、96年1月の橋本政権誕生による自民党の政権復帰までの2
年半が戦後日本の最大の転機でした。その政治的流動期だからこそ、巻町の住民
投票も可能だったのです。その証拠に2000年以降は、住民投票は市町村合併をの
ぞくと、ほとんどできなくなっています。

ロメオとジュリエットが象徴するのは、劇的な歴史的出会いです。日本で、再び
ロメオとジュリエットがまみえるのはいつでしょうか。

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