上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
5.農山村の可能性に賭ける:備前グリーンエネルギーを退職するにあたって
            井筒耕平(名古屋大学大学院環境学研究科博士課程)

 2010年9月30日をもって、備前グリーンエネルギー株式会社を退職い
たしました。これまでにお世話になった方々とこれから出会う皆様に、感謝と
抱負を紙面をお借りして、お伝えしたいと思います。

 2005年10月、ISEPでのインターン中に「備前へ行かないか」との
お誘いがあり、どうせならば現場で頑張りたい、という思いを持って、備前行
きを決意しました。レンタカーに荷物を一杯に積み、仲の良い友人に見送られ
ながら、この備前へ向けて走ってきたのを思い出します。それからちょうど5
年。
 35歳にもなりましたので、新しい仕事を仕掛けたいと思うようになり、独
立することにしました。

 今、何より伝えたいのは、備前グリーンエネルギーのみなさんには本当にお
世話になり、感謝の心でいっぱいだということです。
 こうして、独立して頑張ろうと思えるのも、そのためのいろんなノウハウや
スキル、そして、事業への心構えを学ばせて頂いたからです。
 これからは、農山村の地域づくりをメインミッションとして、農業、山仕事、
商品づくり、生活サービス、養蜂などのコンテンツを豊富に持ちつつ、(自然エ
ネルギーは備前グリーンエネルギーと一緒にやります。)地域内外の人たちとと
もに様々な企画を色々と仕掛け、おもろい地域にしていきたいと考えています。

 地域づくりには、ヒト、モノ、カネ、情報が大切と言われています。ただ、
モノ、カネ、情報は、全てヒトが呼び寄せるものであって、経営の神であるピ
ーター・ドラッカーが「組織における最大の資産は人である」と述べたように、
ヒトこそがとても大切だと考えています。そういう意味では、農山村での企画
やビジネスは、上記で述べたように様々な事業(=コンテンツ)が考えられま
すが、この事業の内容だけが重要なのではなく、誰が誰と、なぜ(ミッション)、
どのように(見せ方)やるか、と言うことこそ、非常に重要であると考えてい
ます。これは、一般に技術だけ優れていても、営業や広報が劣っていてはモノ
が売れないのと同じことだともいえるのです。
 このようなヒト重視の考え方は、高度経済成長期のように時代の向く先が社
会全体で共有されていれば、仕事における「作業」の占める割合が高く、ヒト
(個人)はそれほど重要視されないわけですが、人口減少社会となり、時代の
向かう先が混沌としているエポック(変革)期の現在では、農山村に数あるネ
タをどのようにビジネスに転換するかが、「作業」ではなく『創造』」であるか
らこそ、非常に重要となっており頭と体を動かすヒトの存在が大切なのです。

 ヒト重視の考え方は、都市も同様です。すでに大企業はグローバル人材の確
保に動いており、世界で通用する人材の確保に向けて、大量の国内新卒採用か
ら舵を切り、世界の中からベストな人材を探し始めています。一方で、都市で
働く日本の若者の中には、人生の向かうべき道を模索し続けている者もおり、
農山村へ目を向け始めた若者も出てきています。こうした若者の中で、覚悟を
決めたものが既に農山村というフィールドへ飛び出しているのです。

 人口減少が進み、「シゴトが無い」と若者から敬遠される農山村は、地域に閉
じることなく、オープンでフラットなヒト同士の付き合いの中で、新たな価値
を生むべく蘇る可能性を持っており、私は、この可能性に懸けるべく今後も奔
走したいと考えてします。

            井筒耕平(名古屋大学大学院環境学研究科博士課程)
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://isepseenarchive.blog88.fc2.com/tb.php/458-8fbe3920
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。