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6.韓国の自然エネルギー政策と気候変動対策(1)
          朴映熙(ISEPインターン、
              京都大学地球環境学舎環境マネジメント修士)

 今月から韓国の自然エネルギー政策と気候変動対策に関する動向を皆様に紹
介させていただくことになってとても光栄に思う。この機会を通じて私自分も
自国の事情について再考しながら、SEENの読者に韓国の事情を正しくお伝
えしていきたいと思う。これから皆様のご関心及びご指導を心からお願い申し
上げたい。
 第1回目として今回は、韓国の自然エネルギー政策と関連機関の沿革を鳥瞰
する感じで述べて行きたい。ところが本論に入る前に言葉の意味を整理させて
いただこう。自然エネルギー、つまり英語での「Renewable energy」は、韓国
では公式に「再生エネルギー(一昔には代替エネルギー)」と呼ばれており、機
関名や法律名のような固有名詞などにも使われている。なお、再生エネルギー
と新エネルギーの定義も日本とは少々差があり、その意味を「既存の化石燃料
を返還させて利用したり、太陽光、水、地熱、川水、生物有機体などを含めて
再生が可能なエネルギーを変換させて利用するエネルギー」と法律で定めてい
る。それを並べると以下のようである。
 
・ 再生エネルギー:太陽光、太陽熱、バイオエネルギー、風力、水力、海洋エ
ネルギー、廃棄物、地熱
・ 新エネルギー:燃料電池、石炭液化ガス化及び重質残渣油ガス化、水素エネ
ルギー

 なので、韓国の状況に基づいて述べる際の「再生エネルギー」と「新エネル
ギー」という用語には、日本とは微妙な差があることを理解していただきたい。
そして基本的には自然エネルギーという言葉を優先して使用するが、上述のよ
うな場合には「再生エネルギー(もしくは、代替エネルギー)」という言葉を使
うことを言い添えたい。
 韓国で自然エネルギー及び新エネルギー政策とその基本計画を推進する実質
業務は、知識経済部(日本の経済産業省に当たる)傘下のエネルギー管理公団
(以下、公団)内の「新・再生エネルギーセンター」(以下、センター)が担当
している。公団の始まりは1979年に遡る。2回のオイルショックを経験し
た韓国政府は1979年12月エネルギー利用合理化法の制定とともに、実務
を推進する隼政府機関である公団」設立した。それから1987年12月には
代替エネルギー開発促進法を制定・公表して、その基本計画(1988年─
2001年)を推進する組織として公団内に代替エネルギー事業部を設置した。
それが、センターの全身である。その後、1990年代には気候変動条約に対
応するためにエネルギー技術開発10ヵ年計画(1997年─2006年)を
樹立して、自然エネルギーを始め、省エネ、クリーンエネルギー、資源技術の
部門の総合的な開発を推進する体系を整えた。2000年代に入ってからは、
自然エネルギーと新エネルギーの利用普及を強化するために、代替エネルギー
技術開発促進法を代替エネルギー開発及び利用・普及促進法に改定した。この
法は、発電差額支援制度(いわゆるFeed-in Tariff=FIT)、公共機関の新・
再生エネルギー利用義務化、新・再生エネルギー設備認証制度の根拠になった。
近年には、新・再生エネルギー開発及び利用・普及基本計画(2003年-
2012年)を樹立し、2004年に法律を新エネルギー及び再生エネルギー開
発・利用・普及促進法に改定した。時代と法律の改定によってその名前が変え
てきたセンターは、2005年1月、ようやく現在の名前である「新・再生エ
ネルギーセンター」に改称された。
 センターが推進している事業は、1)普及支援制度、2)基盤造成制度、
3)技術活用、この三つに大きく分けられる。そして1)の普及支援制度の内
容は、新・再生エネルギー設備融資支援制度、普及補助事業、グリーンホーム
100万号普及事業、新・再生エネルギー地方普及事業に成っており、2)の
基盤造成事業は、新・再生エネルギー認証制度、発電差額支援制度、専門企業
制度、公共機関新・再生エネルギー利用義務化、国際協力がその中身である。
 次回には1)の普及支援制度の内容はより詳しく紹介させていただきたい。

参考URL
エネルギー管理公団ホームページ(英語版)
http://www.kemco.or.kr/new_eng/main/main.asp
新・再生エネルギーセンター
http://www.energy.or.kr/

          朴映熙(ISEPインターン、
              京都大学地球環境学舎環境マネジメント修士)
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