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2.会議2日目、各国は自国の政策をプレゼン。宣言文交渉は大詰めに。
(大林ミカ、ISEP副所長)

会議も2日目に入り、会議場にも3日・木曜日の閣僚レベル会合に向けて人が増え
てきたように感じる。今日は、本会議では、午前中は電力と熱分野の双方の自然
エネルギーの推進にどのような政策的措置が必要かという議題、午後は投資と
キャパシティービルディングの話しが行われた(飯田報告を参照)。

今日は、午後3:30から7:00までの中国のサイドイベントで中国が大きな自然エネ
ルギーのターゲットを発表するということで、大きな関心が集まった。発表によ
ると、2010年までに自然エネルギー電力(大型水力を含まず)で10%を賄う計画
だという。メインの資源は、中小水力(50MW以下)、風力、太陽光・熱、バイオ
マス、地熱などである。昨年の中国の石油の輸入量は9,700万バレルだった。豊
富な石炭資源に支えられ、GHGsの削減に大きな課題を抱えている中国の自然エネ
ルギーの増大計画は、会議場では好評だ。

また、日本政府も大きく協力したNEDOのサイドイベントが夕方開催された。実質
的に日本の交渉団トップである藤田部長のコメントを聞きたかったが、残念なが
らNGOの会合などで一部しか参加できなかった。参加した部分では、デンマーク
やアメリカの自然エネルギー政策、また、自然エネルギー2004の国際運営委員会
に参加しているシャープの冨田部長の発表などがあった。全体として、最新の情
報と各国の政策がわかりやすく網羅されていた。最後だったので時間が短くなっ
てしまってしまったが、特に冨田氏は、日本政府のPV政策の変遷について予算額
やタイムフレームを図にして説明し、大変わかりやすかった。前にも書いたが、
欧州を中心として、日本のPV導入の成功への関心は非常に強い。しかし、現状で
は、ドイツなど強力な政策を打ち出している国々へと日本のPVメーカーの焦点は
シフトし始めている。

また、同時開催された「国会議員フォーラム」では、日本から参加している議員
たちが、議長を務め、プレゼンを行い、宣言文のドラフティングに関わるなど、
重要な役割を担った。特に、自民党の河野議員のプレゼンは、大きな拍手でむか
えられた。また、日本が未だに原子力を推進し自然エネルギー政策が停滞してい
ることなどから、フォーラムの宣言文には、特に、二つのセンテンスが追加され
た。一つは「二酸化炭素削減を理由として原子力の推進をしないこと」、「自然
エネルギーを推進するためのターゲットは常に増え続けるべきである」などであ
る。日本の国会議員の活動がもたらした成果の一つだろう。

一方で、会議全体の交渉状況が大詰めを迎えている。まず、重要な文書として採
択される予定の「政治宣言」(Political Declaration)、「政策提言」
(Policy Recommendations)、「国際行動プログラム」(International
Action Progaram)の3つの交渉は、本会議での交渉とは別途サイド・バイ
・サイド、バイラテラルで行われている。特にこの会議全体の総括とも言える
「政治宣言」の交渉では、昨日も報告した日本やアメリカを始めとする国々から
の抵抗が続いている(3日現在朝の情報では、昨夜もずっと交渉が行われ、イン
ド、サウジアラビア、ブラジル、アルジェリア、ウクライナ、ウガンダ、などが
強硬になっているなどと報告された)。また 3日に行われるブラジルの大臣報告
では、大規模水力を自然エネルギーに入れるべきでそうでなければ全く合意でき
ないという強い主張がなされるのではないかという情報が入り、南アメリカの
NGOを中心に強力なロビーが始められている。

また、さらに悪い情報は、政治宣言の中にある「自然エネルギーを将来の主要な
エネルギーとして認め・・・」という表現に関して、日本やフランスが反対して
おり、特にフランスは日本と協調しながら「非化石燃料」(non-fossil fuel)
という言葉を入れようとしているというものだ。ヨハネスブルグでの宣言でも、
非化石燃料へのシフトが行われ、アメリカや日本は、原子力の可能性も
renewableとして示唆している。

もし今回の会議が、ヨハネスブルグサミットからの2年後、世界が自然エネル
ギーにシフトし始めている状況を反映できないものになるなら、大変大きな損失
だろう。3日から始まる大臣級会合と裏舞台での政府間攻防に向けて、NGOの活動
は活性化しているが会議の結果への期待は低くなりつつある。

3日夜には、昨日書いた、日本政府との対話が行われる予定だ。今、ISEPをコン
タクトとして参加者の人選や中身の準備をしている。明日には、対話の内容を報
告するが、実りあるものであることを願っている。

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