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9.(新連載)デンマーク・オールボーから(1)
     古屋将太(オールボー大学PhD student/ISEP海外インターン)

 私は、2008年5月からデンマークのオールボー大学(Aalborg)の博士課
程に在籍し、デンマーク・スウェーデン・日本の自然エネルギー政策の比較研
究を行っています。今回から数回にわたり、今年12月にコペンハーゲンで開
かれるCOP15に向けたデンマーク国内の様子などを、オールボーでの日常
も交えながら、報告していきたいと思います。
 さて、初回は、オールボーという都市と大学について、簡単に紹介したいと
思います。オールボーは、ユトランド半島北部に位置し、人口12万人のデン
マーク第4の都市です。コペンハーゲンからは、飛行機で約1時間、電車約4
時間30分という距離にあり、リムフィヨルドに面していることから海運業や
水産業が主要な産業となっています。市の中心部は、20分ほどで歩いて回る
ことができるコンパクトな街づくりになっており、特に土曜の昼間は活気に満
ちています(※ほとんどの商店は土曜の午後~日曜は閉店)。
 オールボー大学は、1974年に設立された比較的新しい大学なので、伝統
的な学問領域にとらわれない、学際的で実験的な研究・教育が目指され、実践
されています。具体的には、PBL(Problem and Project Based Learning)
という考え方・手法に基づいた教育や指導が行われており、これは「オールボ
ー・モデル」とも呼ばれ、デンマーク国内でも有名なようです。昨年、私自身
も実際にPBLの講義に参加してみたのですが、「チームの中でそれぞれの長所
を生かしつつ、役割と責任を果たして協働する」という、非常にデンマークら
しい考え方・手法でした(詳しくは下記リンクを参照)。
 こうした研究・教育の基本的な考え方は、私が所属する開発と計画学科の持
続可能なエネルギー計画グループにも反映されています。デンマークは、
1970年代の国民的な原子力論争の結果、原子力のない将来社会を選択し、
その代替エネルギーを開発する必要に迫られました。この「問題」に対して、
持続可能なエネルギー計画グループは、伝統的な学問領域にとらわれず、さま
ざまなアプローチの共同研究で風力発電、CHP、省エネなどの統合的な普及の可
能性と方法を模索し、国や地域への政策提言や、モデリングツールを使った地
域エネルギー事業計画への助言を行っています。
 今日、自然エネルギー先進国として知られるデンマークですが、その背景に
は少なからずPBLのような基本的な考え方・手法が影響しているようです。

■リンク
・オールボー大学(http://en.aau.dk/)
・開発と計画学科(http://www.plan.aau.dk/?languageId=1)
・PBL - ALTES(http://www.plan.aau.dk/forskningsgrupper/pbl)
・Suatainable Energy
Planning(http://www.plan.aau.dk/forskningsgrupper/energiplanlaegning)

     古屋将太(オールボー大学PhD student/ISEP海外インターン)


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