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5.≪特別寄稿≫renewables 最前線??World Renewable Energy Forumから
長谷川公一(環境社会学者、MELON(みやぎ環境とくらしネットワーク理事))

5月の仙台のように爽やかな5月のボン。日本でいえば5月の竹の子や空豆のよう
な、5月のシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)。5月28日に来独し、29日から
3日間開催された、Renewables2004のいわばプレサイドイベントというべき、
World Council for Renewable Energy (WCRE)主催のSecond World Renewable
Energy Forum: Renewing Civilization by Renewable Energyに参加した。

全体として脱原子力、脱化石燃料、Energy Efficiency が強調され、ヨーロッパ
だけでなくアジア、アフリカ、南北アメリカの五大陸が今や共通に、renewables
に依拠して「持続可能な社会」を切り拓こうとめざしていることを強烈に印象づ
けられる場となっている。日本では、renewables の会議では、原子力の問題に
ついては遠慮して(?)、そこではあえてふれないという傾向があるように思う
が、renewables の主要な敵は、核融合も含む原子力であり、天然ガスを含む化
石燃料であるという大前提のもとで議論がすすむ。ドイツの環境大臣トリティン
も、初日のスピーチで、ドイツのrenewables の今後の見通しに関して、
alternative が renewablesであることは明らかだとして、2000年に合意された
nuclear phase out の意義をまず強調した。2010年にはドイツの電力の12%が、
2030年には20%が、2050年には65%がrenewable によるものになろうと、目標を
力強く述べていた。ドイツでは原子力安全規制は環境省の所管であり、環境省の
正式名称は「環境、自然保護、原子力安全省」である。トリティンは、
renewables と原子力とを所管する自分が、現時点でも、電力供給の39%を
charge しているんだと胸を張った(実際、彼は立ち姿のきれいな人でもあ
る)。

「エネルギー新時代に向かっての国際的連帯」(Hermann Sheer)も大きなトー
ンだった。東南アジアのタイですら、12%は未電化地帯に住んでいるという報告
もあった。第三世界の電化にとってのrenewables の意義も強調されていた。

技術開発や経済政策の問題にとどまらない、政策決定過程や文化的要因も考慮に
入れたholistic approach と、個別の実験的施設やプロジェクトを点的に紹介す
るのではなくて、都市やcommunity全体をどうrenewables を中心として
integration していくのかということが大きな課題として提示されていること
が、環境社会学者の私にとっては、何よりもうれしかった。エネルギー統計はじ
めにありきという日本と異なって、いかにビジョンとメッセージを語るかが求め
られている。

自分たちの知的ポジションが世界のフロンティアなのだということを確信すると
き、このような国際会議でもっとも興奮する瞬間である。

残念ながら3日間をつうじて日本のプレスは私の気づいた範囲では1人も見かけな
かった。日本のメディアの人たちにこそ世界の潮流を学んで欲しい3日間だっ
た。明日からのRenewables2004は、日本のメディアではどの程度カバーされるの
だろうか。

                         2004年5月31日ボンにて

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