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4.プロジェクトフラッシュ

1)日本の持続可能なエネルギー投融資とイニシャチブに向けて
                   大久保 望(ISEP研究員)

2月9日、自然エネルギー市民基金と国連環境計画持続可能なエネルギー金融
イニシャチブ(UNEP−SEFI)とが共同で、ワークショップ「自然エネ
ルギー促進のための持続可能な金融」を開催しました。日本における持続可能
な金融イニシャチブ(SEFI Japan)の展開が、このワークショップ
の目的です。

持続可能なエネルギー(自然エネルギーと省エネルギー)の促進は、石油価格
の高騰、気候変動、エネルギー安全保障などの問題への対応から、最も優先さ
れるべき政策課題の一つですが、そのためには、投融資の自然エネルギーへの
流れが重要な役割を果たします。

世界的に見ると、自然エネルギーへの投資は近年急激に増加しています。投資
総額は、約10年前の20億ドル程度から徐々に増加し、2004年には
約280億ドル、2006年には約710億ドルとわずか2年で倍以上になり、
さらに2007年には約20%の増加が予想されています。また、2006年
の世界のエネルギー供給量における自然エネルギー技術(大型水力を除く)の
占める割合は2%程度ですが、投資額では約10%です。これは、投資家が既
に将来に対して投資していることを意味し、さらなる自然エネルギー関連分野
の拡大が期待されます。さらに、最近ではベンチャーキャピタル取引などアメ
リカに次いで中国が盛んに行っている投資形態もあり、自然エネルギーへの投
資熱が上がってきている傾向が、先進国だけではなく世界全体で見られること
を示しています。

ワークショップにおいては、このような世界的動向の中、日本で行われている
持続可能なエネルギー分野の金融面での取り組みについて、政策、ビジネス、
コミュニティーの3つの分野での講演とディスカッションが持たれました。政
策セッションでは、行政による金融と連動した環境対策や新エネルギー普及の
ための金融、金融のグリーン化について、ビジネスセッションでは風力発電事
業のプロジェクトファイナンスや銀行が融資した事業による環境影響の把握に
ついて、そしてコミュニティーセッションでは、市民出資による自然エネルギ
ー事業や環境プロジェクトに融資するNPOバンクの活動について、それぞれ
のスピーカーの方が実際関わっている事を具体例として、議論が展開されまし
た。

講演内容が自然エネルギーへの投融資に関するトピックを幅広くカバーしてい
たため、参加者の方々がその中から参考にしたり、新たに学んだり、興味を持
ったりした情報を見つけることができたと思います。さらに重要なことは、全
てのセッションに共通して、自然エネルギー促進のためにまず一歩を踏み出す
ことの大切さが感じられたことです。それぞれの講演のトピックとなったどの
活動も、大きな変化をもたらすきっかけとなり得る、非常に重要な動きである
ことは確かです。今後は、このような活動を率先して始めたリーダーたちが集
まり動くことで、SEFIのテーマでもある“creating the climate for change
(変化のための環境創り)”をすることが必要になっていくでしょう。今回のワ
ークショップは、SEFIの日本での立ち上げというゴールに向けた良いスタ
ート地点となりましたが、今後、ワークショップ参加者の方々がこの“変化の
ための環境創り”をしていくための活動や努力が、継続されていかなければな
りません。


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