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7.インターン報告
   インターンシップを通じて学んだこと ~「主体性」を持つ~
        堀優基(ミシガン大学天然資源環境大学院修士課程2年生・
         ISEP・おひさま進歩エネルギー有限会社インターン)

 2005年5月~2006年8月の間、フルタイムのインターンとして、長
野県飯田市で市民出資を用いて38の太陽光発電所と省エネルギー(エスコ)
事業を展開しているおひさま進歩エネルギー有限会社で働かせていただきまし
た。
 インターンを開始する以前は、米国ミシガン大学の環境スクール修士課程に
在学し、政策的な視点からエネルギー問題について学んでいました。在学中に
ビジネス視点からの興味も強くなり、夏休みを利用してのインターンシップ先
を探していたところ長野県飯田市で自然エネルギープロジェクトが行われてい
るという情報を聞き、インターンとして関わらせていただくことになりました。

 インターンを通じて学んだことは数え切れないほどありますが、改めて振り
返ってみると自分で考え、自分の意志・判断によって、みずから責任をもって
行動する態度で行動する「主体性」を伸ばすことが出来たことが最も大きかっ
たのではないかと思います。

 2005年5月のインターン開始からの数ヶ月は、「主体性」を伴わないス
タイルでの作業をこなしていました。業務は、契約書の作成から、営業資料の
作成、エスコ事業の営業、エスコ事業の診断、イベントの運営管理等、次々に
新しいことを経験させていただきました。社会人経験が無く、好奇心旺盛と自
他供に認める(?!)私にとっては、仕事内容に関わらず、未体験の仕事がで
きるということだけで楽しく、意気軒昂と働くことができていました。ところ
が、インターンを始めて数ヶ月経つと、日々の仕事に何か物足りなさを感じる
ようになりました。仕事は山積みで、働こうと思えばいくらでも働ける、しか
し、モチベーションが上がらない。仕事内容のバライエティーはあるものの、
コミットメントの低い仕事しかできないことに、不満を感じ始めていました。

 何故そうなってしまったのか。それは「主体性の欠如」が原因でした。イン
ターン先のISEPやおひさま進歩エネルギーが行なうプロジェクトは属に言
う「ベンチャー」的位置づけで、事業内容的(自然エネルギーという未開拓の
分野)にも、多くのことを無からつくりあげなければなりません。そのような
環境において、主体性の無い仕事を与えられるのを待つスタイルでは、スキル
も経験も少ないインターンが、庶務や補助作業等割り当てられるのは必然です。
そのような仕事が意味の無いわけではなく、事業達成においては重要な仕事で
あることには違いありませんが、スキルでも何でも少しでも多くのことを身に
付けたいと考えたため、受け身のままで残りの期間を過ごすことに危機感を覚
え、「受身」の仕事スタイルから「主体的」仕事スタイルへと徐々に意識を変
えていきました。ISEPでは、インターンという肩書きは関係なく、「主体
的」に行動すれば、最大限のチャンスを与えてもらえます。そのおかげか、イ
ンターン後半では、非常に充実した期間を過ごすことが出来ました。

 主体的に関わることの好き嫌いとその良し悪しは人それぞれで、受身の仕事
スタイルであれ、達成の喜びが得られるという点は共通でしょうが、主体的に
行動し得る喜びは私にとってはより満足度の高いものでした。

 ここで話は変わりますが、日本人は出された指示を忠実に実行することに長
けているといわれますが、旧来、企業ではこういった人材が好まれ、詰め込み
型受験勉強を象徴とする教育システムもそういった人材の育成を後押しして来
たように思います。インターンの前半で見られた受け身の仕事スタイルに見ら
れるように、そのシステム下で育った私もこういった典型的な「日本人」でし
た。

 世間では、長い経済の停滞が大きな問題となっていますが、経済のグローバ
ル化が進み、国内外での企業間の競争の激化や、資源の需給逼迫や枯渇問題等
の激しい変化を伴う時代において生き残るためには、典型的な日本人に見られ
る従来の従属・他律型スタイルから脱却し、自律的に行動できる人材が必要と
いわれています。このような中、時代を生き抜くために自律的な力を身につけ
るという目標の下、平成14年以降、小・中・高校で「総合的な学習の時間」
が導入されたのはご存知の通りです。このプログラムが有益な結果を生んでい
るのかどうか定かではありませんが、私にとってISEPでのインターンシッ
プは、まさしく意味ある「総合的な学習の時間」だったように思います。

 ISEPやおひさま進歩エネルギーの人々を含む、化石燃料依存型の社会か
ら自然エネルギーを利用する持続可能な社会への移行という社会構造の「改革」
を担う人々は、「主体性」を持つパワー溢れる人々であることはいうまでもあり
ません。

 今という時代を生き抜くために、そして持続可能な社会への改革を担う人材
に強く必要な、自分の中の「主体性」の芽を大きく育てられたことが、インタ
ーンシップを通じての一番の成果ではないかと感じています。

 自己の努力が前提にあることはもちろんですが、チャンスを与え、多くの失
敗に対しても寛大にバックアップし、温かく見守ってくださった多くの人々の
おかげで、約一年のインターンシップを有意義なものにすることが出来ました。
ISEPそしておひさま進歩エネルギー有限会社の皆様、本当にどうもありが
とうございました。

 インターンを通じて具体的に得られた環境エネルギー事業に関する知見は、
残りのミシガン大学での研究生活に生かしていく所存です。

※ なお、本稿中では私が関わっていたおひさま進歩エネルギー(有)の事業内
容の説明は割愛させていただきました。事業内容については、こちらのURL
をご参照いただければと思います。
http://www.ohisama-energy.co.jp/


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