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1. 風発 「温泉津吉田屋改造計画」
                       飯田哲也(ISEP所長)

 瀬戸内の備前から山陰の温泉津へ、技術スタッフの山口卓勇さんとクルマで
向かう。ふと空いた週末を使って温泉津吉田屋を訪れ、改造計画の現場を見、
話を聞くためだ。急なお願いで、あいにくその日は休館日だったが、若女将の
山根多恵さんは快く受け入れてくださった。夕方に備前を出発して、約3時間
の道のりで温泉津吉田屋に到着し、持参の芋焼酎を酌み交わしつつ、お話を伺
う。

 きっかけは、長野県飯田市で私たちが取り組んでいる自然エネルギー事業(お
ひさま進歩エネルギー)に関連して、片岡勝さん(市民バンク代表)、奥谷京子
さん(WWBジャパン事務局長)に起業講座の共催をお願いしたことだ。環境エ
ネルギー分野とは違って、地域おこしとなると、さすがに目からウロコのお話
しをいろいろとお伺いでき、中でも「田舎だからこそ若い女性というだけで目
立つことができ、北陸の名門和倉温泉加賀屋の女将と対談した」という温泉津
温泉吉田屋の若女将・山根さんのお話は印象深かった(もちろん、山根さんは
「若いだけ」ではないことをお断りしておく)。

 その後、奥谷さんから、その吉田屋で使うボイラーの相談を受ける。吉田屋
を改造して、飯田市の起業講座でお話しした地産地消の木質バイオマスが使え
ないかという相談だ。まずはメールでやりとりを始めたが、真庭市で木質ペレ
ット燃料を製造している銘建工業をご紹介すると、さっそく片岡さんはフット
ワークも軽く訪問され、私もちょうど滞在していたスウェーデンの研究者と吉
田屋のボイラー設計を相談するなど、話は積み重なっていく。その間、山根さ
んにも、スタッフ総出でお風呂の湯量を計測していただいたりしたが、計画に
落とすにはどうにも隔靴掻痒の感があった。そこで、私たちが地域エネルギー
事業に取り組んでいる備前に出張した機会に、まずは温泉津の現場を見ること
にしたというワケだ。

 やはり現場を見ることで、初めて全体知が得られる。創業96年という由緒
ある吉田屋のウラにある洞窟から3階の大広間に至る隅々までご案内していた
だきながら、改造に至ることになった事情や、町並み保全地域にあって、軒と
軒を連ねる造りからくる制約と空間の使い方、地域社会の中でのいろいろな苦
労話と可能性などをうかがう中で、具体的なイメージが像として結び始めた。

 吉田屋改造計画はまだ現在進行形だが、地産地消の薪を使った薪ボイラーと
その温熱によるサウナや床暖房、そして高効率・蓄熱型で欧州モダンデザイン
の薪ストーブを用いた、炎を見つめる温もりのある空間づくり、さらには「グ
リーン電力」という仕組みを使った自然エネルギー100%計画など、ワクワクす
る計画が山盛りで、今から「新しい吉田屋」への再訪を楽しみにしている。

                       飯田哲也(ISEP所長)


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