上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
<< Sustainable Policy Studies/政策研究 >>
六ヶ所村・再処理工場の行方

2002年2月に使用済核燃料貯蔵プールでの水漏れが確認されて以降、六ヶ所村の
再処理工場の一連のスケジュールは停滞を余儀なくされた。とはいえ全面停止し
たわけではなく、建設工事も運転開始準備も着々と進められた。延期されたのは
ウラン試験、そしてその前提となる保安規定のみである。トラブルによる品質保
証体制見直しが行われているにもかかわらず、放射性物質を使わない化学試験ま
では淡々と進められた。品質保証体制の見直しは3月末、ウラン試験の実施要領
については4月はじめに、ともに原子力安全・保安院によって承認され、地元青
森との安全協定が結ばれれば、今年7月にもウラン試験に突入するという段階に
ある。

一方で、使用済核燃料の全量再処理、プルトニウム抽出・利用という方針を今後
も続けるのか、核燃料サイクル政策をめぐる状況は揺れ動いている。高速増殖炉
計画は1995年の原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ火災事故以降、遂行される
可能性はほとんどなくなった。核燃料サイクル開発機構と日本原子力研究所の合
体という行政再編の流れからも、「もんじゅ」は、せいぜいプルトニウム専焼炉
の道しかないと思われている。プルサーマルも、BNFLの燃料データ捏造事件によ
る頓挫から3年を経て、再び実施に向けた動きがはじまったが、実現の道はまだ
険しい。そんな中、4月23日に開かれた原子力産業会議主催のシンポジウムでも
全量再処理方針は見直すべしという意見が多く出された。

原子力委員会の原子力利用長期計画の見直し作業などにより、再処理が国策でな
くなる日もあり得るのに、現場での作業の進行はまったくちぐはぐで強引であ
る。ウラン試験の前提となる化学試験の詳細データの公開さえ、まだ行われてい
ない。(竹村英明)

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://isepseenarchive.blog88.fc2.com/tb.php/21-ac16c03d
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。