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3.寄稿 「少しづづの歩み」
                             須田 春海

 人類の文明は、二足歩行と火の発見によるといわれるが、その両者の技術革
新は、驚嘆の一語に尽きる。
 問題はその両者とも、社会や人間個々人の制御を離れ、ある場合、生命の源
である自然系を攪乱し破壊し続けていることだ。
 その際、技術が一人歩きしているように見えるが、実際はその技術の提供で
利益を受ける組織の代弁者たちが、社会の仕組みをリードし実態を隠蔽してい
ることのほうが、はるかに多い。

 これほど技術が進歩しているのに、お湯を沸かすのに最も始末の悪い「原子
力」を使ったり、何億年もかかって形成された「燃える水」や「燃える石」を
燃やし尽くし、地球の温度を異常に熱してしまうのだから、猿知恵といっては
サルに申し訳ないほどの、知恵しか社会で活かせない人類とはどうしたもので
あろうか。

 それでも、市民の運動は確実に前進している。1990年にアースデイに取り組
んだとき、『地球を救う133の方法』をまとめたが、その段階では、太陽光発電
も風力も、まだお話の段階であった。まして、バイオマスは薪炭材の範囲を超
えるものではなかった。いま振り返ると、1990年代は自然エネルギーの活用準
備期といえようか。

 2004年、同居人が家を建てるのを千載一遇のチャンスとして,小屋であるか
らささやかであるが,2.7キロワットの太陽電池を屋根に載せた。その前年か
ら、呼びかけさせて頂いていた「太陽光発電所ネットワーク」の名実ともの会
員となったわけである。事情により、いま1000人を超える会員の代表理事にな
っているが、この会はユニークだ。三つの顔を併せ持つ。市民・発電所長・器
機ユーザーである。しかも,元が取れないどころか、明らかに100万〜200万
の出費を覚悟して取り付けた人がほとんどである。

 そういう人が全国で20万世帯を超えている。

 政策の貧困が生んだ珍事ともいえるし、意識と豊かさの象徴ともいえよう。
会員同士の交流は、経験豊富な異分野のベテラン市民が、それぞれの個性を発
揮していて、市民社会の縮図がみてとれる。

 ところで、こんな市民を抱える自治体は何をやっているのだろうか。
 先進的に取り組んでいるケースはあるが、全体としては、エネルギー政策は、
市民任せか、事業者任せで、自らの公的責任意識は希薄である。
 環境自治体会議でエネルギーを論じはじめて10年近くなる。さらに飛躍する
ために、これからは、エネルギー政策を課題にした自治体改革の展望を創り出
したいと思っている。

                             須田 春海

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