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5.政策レビュー2
     「自然エネルギー2004:国際行動計画、評価報告書リリース
                   中国、自然エネルギー法を制定!」
                        大林ミカ(ISEP副所長)

 去る1月17日に、ドイツ政府は、2004年6月1-4日にかけて、ボンで開催
された「自然エネルギー2004国際会議」の成果物の一つである「国際行動計画
-行 動と約束」についての評価報告書をとりまとめた。
 国際行動計画は、自然エネルギー2004の会議開催を前に、ドイツ政府が、自
然エネルギー促進のための国や地域、IEAや世界銀行などの国際機関、NGOを含
む各機関の新しい取り組みを、それぞれの主体が自ら設定し公表することによ
って、加速することを目的として呼びかけたもので、会議最終日の6月4日に、
政治宣言や政策提言とともに、満場一致で採択されたものである。
 会議開催当初は、70のプログラムしか集まっていなかったが、最終日には165
となり、その後も追加され、8月30日に発表された最終バージョンでの参加プ
ログラムは197に及んでいる。実行主体でみると6割以上が政府によるプログ
ラムであり、地域別にみると欧州が45%、アフリカが20%、中南米が9%であ
る。自然エネルギー促進についての各国の温度差がわかるが、そのまま、ヨハ
ネスブルグサミットでの自然エネルギーの議論も彷彿とさせる。内容面では、
プログラムの42%が自然エネルギー容量の増加、39%が何らかの政策的取り組
み、9%が自然エネルギーへの投融資についてのものである。
 政策的取り組みのうち、29カ国が、自然エネルギー導入目標値を掲げている。
そのうちでも、特に大きいのが、電力容量のうち自然エネルギー容量の占める
割合を、2010年までに10%、2012年までに12%にするという中国の取り組み
である。2014年までに400万kWの自然エネルギー容量を増やすメキシコの取
り組みや、2020年までに電力に湿る自然エネルギーの割合を20%にするという
ドイツの取り組みがそれに続く。
 これらの取り組みが実施されれば、エネルギー供給では、2015年までに、1.6
億kWの自然エネルギー容量が追加され、投資では、3,260億USドルの投資レ
ベルに上るという。また、地球温暖化防止の観点からは、2015年には、120億
トン/年の二酸化炭素の削減が実現することになる。まさに、新しい環境経済
の始動を感じさせる内容である。「国際行動計画」本文と評価報告書など、詳し
くは
を参照されたい。

 さて、自然エネルギー2004関連では、そのほか、フォローアップのためのス
テークホルダーたちのネットワーク自然エネルギー21の会合が6月初旬に北欧
にて開催される。また、中国で開催される予定である「自然エネルギー2005」
の開催が待たれるところであるが、最新情報では、COP11直前の11月中旬の開
催が予定されているという。しかし、これについては、まだ公式に発表されて
いないので、日程の移動も含めて若干の曲折が予想される。
 一方、この自然エネルギー2005開催を前にして、予想されていたよりも4ヶ
月早い2月28日に、中国政府は新しい自然エネルギー法を採択した。この法律
は、中国政府が先ほどの国際行動計画で掲げている、2010年までに6000万kW、
2020年までに1億2000万kWの自然エネルギー電力設備を導入するという計画
を担保することを目的としている。同法は、2006年の1月1日から施行され、
系統運用者に対して、登録された自然エネルギー(登録資格取得希望施設が一
件以上ある場合は入札)からの電気の買い取りを義務づける内容となっている。
買い取り価格に関しては、先の入札での落札価格が基本となるが、州政府の規
制官庁である国家開発改革委員会(NDRC)が価格を定め定期的な価格調整も行
う。またドイツと同じように、買い取り価格は、系統電力を購入するすべての
消費者が負担することになる。そのほか、中国では、今後、地域ごとに自然エ
ネルギーの具体的導入目標値を定める国家エネルギー計画も導入される予定で
ある。中国の自然エネルギー促進法の暫定和訳は「自然エネルギー促進法」推
進ネットワーク・ホームページを参照されたい。

 いよいよ、自然エネルギー2005も現地から日程の予定が聞こえてくる距離と
なってきた。ISEPはGENと共同で、6月4日に岐阜県で開催される「アジア太
平洋再生可能エネルギー議員会議」の事務局を担っている
および本号SEENプロジェクト欄参照)。こ
れらの取り組みを通じ、ISEPは国内外への働きかけを進めていく。

                        大林ミカ(ISEP副所長)

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