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北京風力会議報告
(南原順、ISEPインターン)

10月31日から11月4日までの5日間にわたって、中国の北京において第3回世界風
力会議(世界風力発電協会主催)が開催された。主な参加者は、風力発電の様々な
研究者、メーカー、政策担当者、金融機関等であった。初日の開会式での基調講
演と最終日の閉会式のみ参加者全体が集まって行われ、その他ではいくつかの分
科会に別れ、それぞれのテーマに沿って、参加者からの報告があった。また、同
時並行で主に風力発電産業の各社による展示会が会場横にて行われ、風車のナセ
ルが展示されるなどして活況を呈していた。

会議の全体像としては、まず、風力発電の導入実績や伸び率などデータをもとに
世界的な現状についての概観の後、ドイツやデンマークなどの政府関係者が自国
や欧州での政策枠組みや実績等についてスピーチを行った。風車メーカーからは
自社の製品について、金融機関からは欧州やアジアにおける風力発電への融資に
ついてそれぞれ先進事例の発表があった。多くの注目が集まっていた開催国の中
国に関しては、中国政府の関係者が、中国での現在の自然エネルギー全般そして
風力エネルギーに関する法・政策の説明が、研究者からは中国での風力資源のポ
テンシャルや、風力発電の開発に大きなニーズがあることなどが発表され、ほぼ
すべての発表者から、外国からの積極的な投資を期待しているといった趣旨の発
言があった。

個々の事例とは別に私が個人的に印象深いのは、ドイツやデンマークなどの風車
先進国での成功例や、今後伸びるであろう中国での投資や事業に関する議論が中
心になるなかで、世界銀行やユネスコから来た自然エネルギー担当者のプレゼン
テーションである。彼らの講演・発表の骨子は、先進国にとっては、自然エネル
ギーは再生可能で環境負荷の少ないといったポジティブな意味合いの、化石資源
に変わる「代替的なエネルギー」かもしれないが、途上国、特にアフリカ、南米
の地域においては「唯一現実的な」エネルギー問題の解決策であるというもので
ある。それらの地域では、いまだに電気が通っていない地域が多く、貧困問題の
解決と人間として最低限の生活水準に少しでも多くの人が達するためにこそ、自
然エネルギーが用いられなければならない。ビジネス機会重視になっている、風
力発電という自然エネルギーの重要な一翼を担う参加者へのメッセージだった。

私は、「政策と市場」「経済、社会と環境」「風力事業とファイナンス」等の分
科会に参加し、それぞれの分科会で新しく得ることができた知見などがあると同
時に、自然エネルギーでの環境と貧困・開発の問題を強く意識する会議だった。
このような会議に参加させていただくことができ非常にうれしいと同時に、会議
を通じて多くのことを学ぶことができた。今後それらをいかしてISEPでの活動や
自身の研究などで頑張って行きたい。

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